クライアント:徳島県 伝統茶の生産事業者組合様
抱えていた課題:大手メーカーのメガヒット商品参入により、既存商品の売上が急減
発見した要諦(Crux):大手が需要を証明してくれた事実と、大手には出せない文脈で勝負するポジションの発見
実行した施策:「伝統×科学」をテーマにしたパッケージの刷新、およびECサイトの世界観の完全統一
成果:リニューアルから1年弱で30,000食以上を販売。サプリメント展開など次なる事業成長と、地域農家への利益還元を実現
巨大資本の参入による市場の消失
徳島県において、地域の複数農家が集まり、長年にわたり伝統的なお茶の生産・販売を行ってきた事業者組合様。しかし、同じカテゴリーにおいて大手メーカーが健康効果を前面に押し出したメガヒット商品を投下したことで、事態は一変します。
大量生産・マスマーケティングによる圧倒的な大手の力の前になす術がなく、これまで売れていた組合の商品が店頭やECからパタリと動かなくなってしまいました。複数の生産者が集まりながらも、「とりあえず同じパッケージに詰めて売る」という発信にとどまっていた同組合は、存続の危機に直面していました。
「大手による席巻」を「巨大な市場の証明」へと反転させる
大手が同ジャンルでメガヒットを出した場合、地方の小規模事業者は「勝ち目がない」と撤退を選びがちです。
しかし、現状を全く異なる視点で構造化することで、違った戦い方が見えてきます。
大手がそれだけ売っているということは、「そのジャンルに対する巨大な潜在ニーズが存在している」という何よりの証明です。大手の弱点は、万人受けする顔(パッケージ・訴求)にせざるを得ない点にあります。
つまり、健康効果だけで選ぶ層は完全に大手に任せ、「健康効果(科学的エビデンス)を持ちながらも、歴史と伝統を愛するコアな消費者」にターゲットを絞り込めば、十分に独自の市場を築けるという要諦(Crux)を発見しました。
「伝統と科学の融合」を体現する世界観の再構築
既存の「ただお茶を詰めただけの素朴な袋」から脱却。茶葉が持つ確かなエビデンスを鋭く立たせつつ、徳島という土地が持つ歴史的背景・伝統を高級感のある意匠へと落とし込んだ「伝統と科学の融合」パッケージへとリニューアルしました。
素晴らしいパッケージができても、売り場の見せ方がチープであれば価値は伝わりません。商品画像、バナー、キャッチコピーに至るまで、すべてのクリエイティブを「伝統と科学」の世界観で完全に統一。大手の「大衆感」とは明確に一線を画す、プレミアムなブランド体験をデジタル上で構築しました。
1年で3万食の販売と、地域への利益還元
この「ズラす」リブランディングは、大手商品では満たされない本物志向のコアファンを取り込みました。パッケージリニューアルからわずか1年弱で、30,000食以上を売り上げるという劇的な成長を遂げます。
安定した売上基盤ができたことで、現在はこのお茶の成分を活かしたサプリメントの開発など、より付加価値の高い横展開が進行しています。十分な利益を生み出せる構造へと転換したことで、地域産業の持続可能性を確固たるものにしました。
本質的な価値を考え、戦う土俵を見出す
強力な競合や大手企業が市場を独占しているように見えても、決して諦める必要はありません。視点を変え、「見せ方」と「ターゲット」のズレを少し調整するだけで、独自の立ち位置は必ず見つかります。
貴社の事業に立ちはだかる「勝てないかもしれない」というモヤモヤを、一度フラットな対話で解きほぐしてみませんか。ピンチを最大のチャンスに変える要諦を、共に見つけ出しましょう。
「言葉にできない停滞感」を、まずはそのままお聞かせください。
企業の事業戦略であれ、個人の目標達成であれ、本質的な価値や課題は内側に存在しています。
まとまりのない状態のままで構いません。
まずはフラットな対話を通じて、次の一手を共に見つけ出しましょう。

